AI×経営
AIが8割、人が2割。それで十分だ
製造業のAI研修で図面からCADを動かした話|新しいAIが現場に広がる3つの条件

毎週木曜の朝7時半から、行列のできるAI経営相談所という生配信をやっています。共同MCは、AIの専門家のジーニーさんです。
今朝は10月最初の回でした。
この1週間も、新しいAIが次々に発表されました。配信でも、その話から入ります。
でも、研修に行くと必ず聞かれるんです。
「すごいのは分かった。で、結局、私たちは何を触ればいいんですか?」
今日はその答えになる話をしました。

図面を読ませて、CADを動かした
今週の月曜と火曜、ある精密機器メーカーで2日間のAI研修がありました。ジーニーさんと一緒に入った研修です。
その2日目の様子を、配信で振り返りました。
参加者の方が、図面をAIに読み込ませて、そのままCADを操作させていたそうです。
ご本人は「まだまだです」とおっしゃっていたそうです。
でも、外から見ている僕らには、何がまだまだなのか分からない。
だいたい8割は、できている。
8割できたら、もう終わったようなもの
配信で、2人で言い合ったのがこれです。
「8割できたら、もう終わったようなもんですよ」
残りの2割は、人がやる。寸法の最終確認、現場でしか分からないクセ、お客さんとの細かい約束ごと。
ここで大事なのは、AIに10割を求めないことです。
10割できないなら使えない、と考えると、いつまでも始まりません。8割を任せて、2割に人の時間を集める。そのほうが、仕事の質はむしろ上がります。
その2割こそ、何十年も現場にいる人の経験が、いちばん効くところだからです。
新しいAIが広がる、3つの条件
配信の中で、ジーニーさんがこんな整理をしていました。
新しいAIが現場に広がるかどうかは、性能よりも、
・すぐに使えること(発表されても、触れなければ広がらない)
・分かりやすいこと(5.5が6になって、何が変わったのか分からないと使われない)
・話題になること

聞いていて、思いました。
これ、AIに限った話じゃない。 ブランディングと、まったく同じです。
どんなにいい商品でも、すぐ試せない、違いが一目で分からない、人が話したくならない。それでは広がりません。性能の差は、お客さんには見えないからです。
目的がある人だけが、使い道に気づく
もう1つ、配信で僕が話したことがあります。
AIの機能を全部追いかけるのは、もう無理です。昨日1日の発表だけで、25個ありました。
追いかけるより大事なのは、「うちのこの仕事、こうできないかな」と、普段から考えていることです。
目的があって、目標があって、そこに向かう途中に新しい道具が出てくる。だから使い道に気づける。
ゴールがないまま触ると、「へえ、こんなのができるんだ」で終わります。それ以上、何も起きません。
図面からCADを動かした参加者の方も、毎日その図面と格闘しているから、思いついたんだと思います。
今日できる一歩
社内で、いちばん時間がかかっている作業を、1つ書き出してみてください。
そして、こう考えてみてください。
「8割まででいいなら、任せられないか?」
10割を任せる方法を探すと、見つかりません。8割なら、意外とすぐ見つかります。
さあ、いこうか😆
P.S.
配信の終わりに、ジーニーさんに暴露されました。
研修1日目の夜、先方の皆さんと飲んだ席で、僕が「じゃあ次はこの研修をやりましょう」と、自然に提案していたそうです。
「常に考え続けてる人って、酔っててもちゃんと出るんだなって」
まあまあ酔っていました。
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