マーケティング
話しても伝わらない?相手が身構えない安心をつくってから話す 伝わる話し方|人は自分で気づかないと動かない。歯科医の先生と話して確かめた、正しさより先に「安心」をつくる理由

昨夜は大阪で、一緒にブランディングを進めている歯科医の先生と、食事をしました。
出版の話、医院の経営の話、幸せとは何かという話。日本酒の飲み比べを頼んだあたりから、話がどんどん深くなっていきました。

人は、自分を守るために身構える
先生が話してくれたのは、人の心の話でした。
人は誰でも、自分の存在価値を守ろうとする。誰かを否定したり、相手より上に立とうとしたりするのも、根っこは自分を守るため。
だから、いきなり正しいことを言われると、人は身構えます。中身が正しいかどうかより先に、「責められている」と感じてしまう。
先生は、こう言いました。
「守らなくてもいいように、安心できるような感じで喋らないといけない」
正しいことは、言うだけでは届かない
僕も、まったく同じことを感じていました。
「あくまでも、自らの気づきだったり、内発的なものじゃないと、人は動かないですよね。『あなたは安全ですよ、守る必要はないんですよ』ということをやらないと、言ってることと、やってることが全然違ってしまう」
先週書いた、理念が社員に届かない社長の話も、同じです。社長が正しいことを伝えても、返ってきたのは了解のスタンプだけ。言っている中身は正しい。でも、聞く側に「守らなくていい」と思える場がなければ、届きません。
偉そうに「知っているぞ」という態度を取れば、相手はますます身構えます。正しさを振りかざすほど、遠くなる。

これ、マーケティングに置き換えると
お客さんも同じです。売り込まれていると感じた瞬間、人は身構えます。
安心してもらうために、やることは3つだと思っています。
1つ目。先に聞く。 説明から入らない。相手が今どうしていて、何に困っているのか。話したいだけ話してもらいます。聞いてもらえたと感じると、人は肩の力が抜けます。歯医者さんでも、いきなり治療の説明をされるより、「今日はどうされましたか」と先に聞いてもらえるほうが、安心して任せられます。
2つ目。今までを否定しない。 「そのやり方は古いですよ」と言われると、人はそれまでの自分を守ろうとします。まずは、ここまで続けてきたことを認める。変える話は、そのあとです。
3つ目。答えより、気づける問いを渡す。 「こうすべきです」より、「どうなったら嬉しいですか」。自分で出した答えなら、人は自分から動きます。人から渡された答えは、うまくいかなかったときに、渡した人のせいにできてしまう。自分の答えなら、そうはなりません。
あと1つ
全部を言おうとしない。
同じ夜、先生の専門をどう伝えるかという話にもなりました。
専門家ほど、自分のやっていることを全部正確に伝えたくなります。でも、全部を言おうとすると、かえって伝わらない。お客さんが知りたいのは、「結局、何をしてくれる人なのか」です。
細かいところは少し違っていても、まずは世の中の人が分かる言葉で伝える。中身の話は、安心して聞いてもらえるようになってからで十分です。
今日できる一歩
次の商談や面談を、1つ思い浮かべてください。
最初の5分は、自分の話をしないと決めます。その代わりに、相手への質問を3つ用意しておく。
「今、いちばん気になっていることは何ですか」
「それが解決したら、どうなりそうですか」
「今までに、試してみたことはありますか」
相手が話しはじめたら、うまくいっています。
相手に伝わる言葉を見つける手がかりは、小冊子『営業ゼロで受注が倍増する、経営者のためのパーソナルブランディング8ステップ』にまとめています。無料です。
さあ、いこうか😆
P.S.
先生は、幸せの定義をこう話してくれました。
「自分が生まれてきた目的に沿った道に、今、自分がいると確信すること」
何年も変わらない、先生自身の定義だそうです。シンプルで、強い言葉だと思いました。
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