チームと仕組み
目標がないと言う人が、いちばん進んでいた
夢や目標が見つからないとき|入社1年のメンバーの感想文に、みんなで返した言葉

今朝、社内で感想文を発表し合う時間がありました。
同じ記事をみんなで読んで、感想文を書いてきて、1人ずつ読み上げる。それに全員がコメントを返す。今日は4人でした。
題材は、2兆3,000億円の負債を抱えたJALを2年8か月で再上場させた稲盛和夫さんの話と、憧れの人を目標にして世界の舞台に立った選手の対談。
テーマは、「目指すものを持つ」です。
「また、夢とか目標のことか」
最初に読み上げたのは、入社して1年ほどのメンバーでした。
こう始まりました。
「私は幼少期から夢や目標を持つことができず、いまも自分がどこを目指したいのか、迷い続けています」
だからこの記事を読んだ最初の印象は、「また、夢とか目標のことか」だった、と。
目標が大事なのは分かっている。でも、何を目指したいのか、自分はどうなりたいのか。その問いに、いまだに答えが見つからない。
それでも彼女は、こう結んでいました。
「人生を終えるときに、ああ、この人生でよかったと思える生き方をしたい」
正直に書いた文章でした。読み上げるのに、勇気が要ったと思います。
みんなが返した言葉
最初にコメントしたのは、先輩のメンバーです。
昨日の日報に、お客さんからの言葉が書いてあったそうです。「ウェブエイトに相談してよかった」。
「そこで向き合ってくれたのは、あなただから。持ってないって言ってるけど、気づけていないだけだと思う」
次に、もう1人のメンバー。
「入社して1年弱で、一人ひとりのお客さまに向き合って、研修も一人でやっている。時間は進んでいるけど、あなたもちゃんと進んでいる」
聞いていて、僕は思いました。
目標がないと言っている本人が、この1年、社内でいちばん進んでいる。
僕も、決められなかった
最後に僕の番が来ました。
話したのは、自分の若い頃のことです。
大学の頃、就職するにも、どの分野に行くのかすら決められませんでした。どうなっていけばいいのかも、分からなかった。
いまは見えています。でもそれは、先に目標を立てたからではありません。
目の前のことを一生懸命やるから、見えてくる。 できることが増える。すると「ここに行っていいんだ」「ここに行きたいんだ」が、あとから出てくる。
だから、彼女にはこう伝えました。
「自分が、自分のいちばんの応援団でいてください。『私すごいじゃん』って、抱きしめてあげるように」
僕らはもう、めちゃくちゃすごいと思っているので。
目標は、歩いたあとにできる
目標は、歩き出す前に立てるものだと思われています。
でも、逆の人もいます。歩いたあとを振り返って、初めて「自分はこっちに向かっていたのか」と分かる人です。
こういう人に「目標を書いて」と言うと、手が止まります。書けない自分を責めて、自信まで削ってしまう。
会社でも、よくある場面です。
目標設定の面談で、用紙が空欄のまま出てくる。上司は「もっと意欲を持ってほしい」と思う。
でも、その人は意欲がないわけではありません。もう進んでいるのに、それを言葉にしてもらっていないだけです。
本人には、自分の歩いた跡は見えにくい。見えるのは、まわりです。
今日できる一歩
目標が出てこないメンバーがいたら、「目標は?」と聞く代わりに、こう聞いてみてください。
「この1か月で、お客さんに言われてうれしかった一言は?」
そして、それができた理由を、こちらから言葉にして返す。
目標は、その積み重ねの先に、本人の中から出てきます。
さあ、いこうか😆
P.S.
この会の持ち時間は、1人5分です。
今日は4人だけだったので、グループに分けず、全員が全員にコメントしました。
人数が少ない日のほうが、じつは濃い時間になります。
この記事の短縮版を note にも出しています。