チームと仕組み
どこまで自分でやって、どこから頼む?今日、業種の違う経営者から同じ質問が続いた 内製化と外注の分け方|マーケティングもAIも、線引きの基準は「お客さんの言葉が要るかどうか」

今日は、朝6時25分の朝会から始まって、夜まで相談が続く日でした。
製造業の社長。クリニックの事務長。サービス業の代表。業種も、規模も、場所もバラバラです。
それなのに、質問はほとんど同じでした。
「どこまで自分たちでやって、どこから頼めばいいですか」
マーケティングでも、AIでも、ホームページでも。みなさん、やる気はある。でも、全部を自分たちでやる時間はない。かといって、全部を外に出すと、自分たちの会社の話ではなくなる気がする。
その迷いは、正しいと思います。
「全部やる」か「全部頼む」の二択になっている
相談を聞いていると、2つの極端に分かれています。
1つは、社長が全部やっている会社。 商品も、営業も、発信も、社長の頭と手の中にある。スタッフに任せたいけれど、何を任せていいか分からない。だから、結局自分でやる。
もう1つは、全部を外に頼もうとしている会社。 忙しいから、投稿もブログもまるごとお願いしたい。でも、出てきたものを見ると「うちっぽくない」。直す時間もなくて、そのまま出す。
どちらも、線引きがないまま始めているのが原因です。
正直に言うと——僕らも、「代行します」と言うだけなら簡単です。でも、全部を預かった会社ほど、半年後に止まります。会社の中に、発信の芯が残らないからです。
線引きの基準は「お客さんの言葉が要るかどうか」
今日、何度も同じ線を引きました。
お客さんの言葉が要るものは、自分たちでやる。 誰に売るのか。なぜ自分たちが選ばれているのか。お客さんが実際に言った一言。現場で起きたこと。これは、外の人には書けません。社内にしかないからです。
型が決まっているものは、外に出す。 投稿の形に整える。地図の情報を登録する。ホームページを直す。字幕をつける。やり方が決まっている作業は、社内の人の時間を使わなくていい。
この線で分けると、社内に残る仕事は、意外と少なくなります。「お客さんと話して、出てきた言葉を残す」。 ほぼ、これだけです。あとは外に出せます。
逆に言うと、この「言葉を残す」だけは、どんなに忙しくても外に出せません。ここを外に出した瞬間、会社の発信は「どこかで見た文章」になります。
これ、経営に置き換えると
内製化と外注は、どちらが正しいかの話ではありません。順番の話です。
やることは、3つだと思っています。
1つ目。社内に残す仕事を、1つに絞る。 「お客さんの言葉を残す」。相談の記録、現場で出た一言、断られた理由。これだけは社内でやる。スタッフにも頼める、いちばん小さな仕事です。
2つ目。型のある作業は、迷わず外に出す。 社長がInstagramの字幕を自分でつけている時間は、お客さんと話す時間に戻したほうがいい。
3つ目。最初だけ、一緒にやる。 線引きができていても、最初の数か月は社内で回りません。だから、最初は研修やワークショップの形で一緒にやって、型ができたら手を離す。会社によっては、社員を巻き込んだ研修に助成金が使える場合もあります。
あと2つ
AIも、同じ線で分けられる。
今日はAIの相談もありました。予約の案内、シフト表、求人の原稿、告知の画像。これは「型がある」側なので、AIに任せられます。一方で、院長や社長が普段やっていることを言葉にして、誰でもできるようにする。これは「言葉が要る」側で、人がやる仕事です。AIに何を任せるかも、同じ基準で決まります。
忙しい時期ほど、線引きが効く。
繁忙期で時間がない、という相談もありました。時間がないときこそ、「社内に残すのは1つだけ」が効きます。全部を止めるのではなく、1つだけ続ける。
今日できる一歩
いま社内でやっているマーケティングの仕事を、「お客さんの言葉が要るもの」と「型があるもの」に分けて書き出してみてください。
たぶん、型があるもののほうが多いはずです。
それが、今日から外に出せるリストです。
さあ、いこうか😆
P.S.
今日は相談が多すぎて、お昼を食べそこねました。でも、業種の違う経営者の方から同じ質問が続く日は、たいてい、次に書くべきことが決まる日です。
社内に残す仕事を「お客さんの言葉を残す」に絞る考え方は、社内マーケティングを丸ごと請け負う形の記事にも書いています。