マーケティング
リピーターが増えない?焼き方を検定にして通う理由をつくる リピーターを増やす方法|焼肉店の作戦会議で生まれた「マイトング検定」。来店の間隔を縮める「来る理由」のつくり方

夕方、僕がウェブの支援をしている焼肉店の社長と、作戦会議をしました。
テーマは、「どうしたら、もう一度来てもらえるか」です。
売上を「客数×単価×頻度」に分けてみる
社長が言いました。
「草間さんがいつも言う、客数かける単価かける頻度ですよね。最近、頻度が弱いんですよ」
一度来てくれたお客さんが、次に来るまでの間が空いてしまっている。
繁盛店の話も出ました。厚切りのタンが当たったお店。わさびを使ったカルビがヒットしたお店。SNSで話題になって予約が取れず、時間を区切って二部制にしても、お客さんが待ってくれる。
「待ってでも食べたい」看板メニューは、もちろん欲しい。でも、これはすぐにはできません。仕入れのルートを探して、試作して、時間がかかります。
だから、看板づくりと同時進行で、今からできる「来る理由」をつくることにしました。
焼き方を、検定にする
僕が出したのが、「マイトング検定」です。
焼肉は、お客さんが自分で焼く料理です。同じお肉でも、焼き方で味が変わる。それなら、焼き方そのものを楽しんでもらえばいい。
仕組みはこうです。
- お店のスタッフが、焼き方の手本を見せる
- 合格したら、シルバー。さらに上手になったら、ゴールド
- 合格した人には、名前入りの自分専用トングを渡す
- 3か月来なかったら、資格はなくなる
社長は、すぐに乗ってくれました。
「うちのバイトは焼き方が分かってるんで、見せられます。ゴールドは、厳しめにしますか」

飲み屋さんのマイボトルや、期限つきのポイントと同じ考え方です。「3か月で消えますよ」と言われると、人は思い出して、足を運びます。
もう1つ、ねらいがあります。検定をやっていると、ほかの席のお客さんも「あれ、何やってるの?」と見ます。ちょっとしたイベントになる。合格した人の名前をお店に貼り出せば、「自分の名前も出しておきたい」と思う社長さんも出てくるはずです。

まだ、考え始めたばかりの企画です。合格の基準、トングの選び方、名前の貼り出し方。次の打ち合わせまでに、社長とスタッフさんで形にしていきます。
これ、マーケティングに置き換えると
リピーターを増やしたいとき、やることは3つだと思っています。
1つ目。売上を「客数×単価×頻度」に分けて、弱いところを見る。 全部を一度に上げようとすると、手が止まります。このお店の場合は「頻度」でした。弱いところが分かれば、打つ手が絞れます。
2つ目。「来る理由」に、期限をつける。 「いつでもどうぞ」だと、人は後回しにします。3か月、今月中、次の季節まで。期限があると、思い出すきっかけになります。
3つ目。お客さんが参加できる形にする。 焼肉の「自分で焼く」のように、お客さんがもともとやっていることを、楽しみや称号に変える。お店が一方的に出すサービスより、自分で手に入れたもののほうを、人は大事にします。
あと1つ
忘れられないための連絡を、止めない。
話の途中で、社長がぽろっと言いました。
「LINE公式、最近やってないんですよ。ネタがなくて」
登録してくれている人は、2,000人くらいいるそうです。すぐに来てくれなくても、月に1回、お店のことを思い出してもらう。忘年会のプラン、検定の始まり。今回の作戦会議で、配信のネタはもうそろいました。
お客さんが来なくなる理由の多くは、不満ではなく、ただ忘れていることだと思っています。
今日できる一歩
自分のお店や会社で、お客さんが「自分でやっていること」を1つ書き出してみてください。
焼肉なら、焼くこと。美容室なら、家でのお手入れ。工務店なら、住んでからのお掃除。
それを、教えて、認めて、名前を残せる形にできないか。そこに「来る理由」の種があります。
お店や会社のスタッフさんと一緒に、こういう企画を考えて、自分たちで回せるようにする研修もやっています。気になる方は、お問い合わせからどうぞ。
さあ、いこうか😆
P.S.
検定の話が盛り上がったところで、社長にお願いしておきました。
「最初のゴールドには、僕の名前を入れておいてください」
社長は「わかりました」と言ってくれました。ゴールドは厳しめにする、と決めたばかりなんですけどね。
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