ブランディング
事業が増えて何の会社か伝わらない?中核商品を1つ決めよう 看板商品の作り方|長く続く会社ほどはまる「何でもできる」の落とし穴。毎回カスタマイズするサービスは、まだ商品ではない

今日のお昼、ある会社の代表の方と、オンラインで相談の時間をとりました。
女性誌のディレクションや、女性向けのマーケティング調査を、長く手がけてきた会社です。節目の年を迎えるので、理念を言葉にし直して、約10年ぶりにホームページも作り直したい、という相談でした。
話を聞いていくと、事業がどんどん広がっていました。
本業の知見を生かした商品企画やカタログ制作。SNSの運用代行。そこから派生した通販。人を送り込んで、そのままコンサルに入る仕事。どれも、お客さんの期待に応えるうちに増えていったものです。
そして、こう言われました。
「いろいろ複雑に回っている感じなんです」
毎回カスタマイズしているなら、まだ商品ではない
話を聞きながら、僕はずっと同じことを考えていました。
中核になる商品が、見えない。
どの仕事も、一社一社、相手に合わせてだいぶ作り込んでいる。丁寧で、お客さんにも喜ばれている。でも、僕はこう伝えました。
「それは再現性がないから、僕的に言うと、まだ商品とは言えないと思うんです」

中核商品の定義を、僕はこう考えています。
これさえ売っていれば、しっかり利益が出る商品。そして、他の人がやっても、同じように成果が出せる商品。
毎回ゼロから相手に合わせて作るサービスは、腕のいい人にしかできません。その人が忙しくなれば止まるし、その人が辞めれば消える。少人数の会社ほど、ここで苦しくなります。
逆に、手順がプログラムになっていれば、教えて、他の人ができるようになる。そうなって初めて、入り口の無料の商品や、手頃な商品を、安心して置けるようになります。
ウェブエイトも、同じところを通ってきた
「草間さんのところは、どうやってそこにたどり着いたんですか」と聞かれました。
僕も最初は、自分ができることから始めました。でも、たとえば企業向けの研修は、いまはプログラムとして作ってあって、基本的にはスタッフができるようになっています。代行の仕事も、社内で教える仕組みがあるから、普通の主婦の方でもできるようになる。
そして、ターゲットも決めました。大きな企業ではなく、中小企業です。
何でもできるからこそ、決める
ここまで話して、いちばん大事だと思ったのは、これでした。
何でもできちゃうからこそ、決めないといけない。
方向を変えるのは、勇気がいります。「うちはこっちに向かいます」と決めたら、離れていく社員さんもいるかもしれない。付き合い方が変わって、離れていくお客さんもいるかもしれない。
それでも、決めないと、ずっと変わりません。

相談者さんは、最後にこう言ってくれました。
「中核商品と、入り口の商品と、その先の商品の整理が、私的には一番刺さりました。ここに1日はかけたいですね」
あと2つ
ホームページは、中核商品が決まってから。
約10年ぶりにホームページを作り直すなら、なおさら先に決めたほうがいい。何の会社かが決まっていないまま作ると、また「あれもこれもできます」のホームページになってしまいます。
全部を一度にやらない。
少人数で日々の仕事を回しながら、戦略を全部完璧に作り直すのは、まず無理です。まず中核商品を1つ決める。そこから、小さくできることを1つずつ。
今日できる一歩
自社の商品やサービスを、紙に全部書き出してみてください。
そして、それぞれに2つだけ印をつける。
・利益が、ちゃんと出ているか
・自分以外の人がやっても、同じようにできるか
両方に印がついたものが、中核商品の候補です。1つもなければ、それがいまいちばん大事な課題です。
自社の「これさえ売ればいい」を見つける手がかりは、小冊子『営業ゼロで受注が倍増する、経営者のためのパーソナルブランディング8ステップ』にもまとめています。無料です。
さあ、いこうか😆
P.S.
相談の最後に、僕がふだんどうやってブランディングを進めているかが30分で分かる動画を、お送りする約束をしました。
次は、その会社の「これさえ売ればいい」を、一緒に決めていきます。
この記事の短縮版を note にも出しています。