ブランディング
SNSの相談で、「SNSじゃないかも」と言った
SNS運用の前に、ブランディングから始める理由

昨日のブログで、採用とSNSの相談を受けた話を書きました。
今日のお昼、その会社ともう一度話しました。
僕の会社には、SNSを社内で回せるようにする研修があります。昨日は、その話もしています。
でも今日、僕が伝えたのはこれです。
「ブランドが固まってきたら、SNSじゃないね、ってなるかもしれません」
社長が、自分で言ったこと
打ち合わせの前に、ブランディングの事例動画を送っておきました。
感想を聞くと、社長はこう話し始めました。
「あれがないと、そもそも発信をするにしても、軸がない」
「あれができずに先にSNSやっても、意味ないのかな」
昨日「意味があるのか分からないのを流している」と話していた社長が、一晩でそこまで整理していました。
もうひとつ、いい言葉がありました。
10月に、各部署のビジョンと、社長自身の方針を話す場を予定している。本当は、社長と現場が向き合って初めて「会社としての意味」になる。でも、
「それまで待つのかっていうと、そういう時間軸じゃないんだと思うんですよね」
待たずに、並行して軸をつくる。そう決めていました。
軸は、一本じゃなくていい
社長が迷っていたのは、ここでした。
この会社は、小売もやっていて、卸もやっている。 お客さんが違う。どちらか一本に絞るのか、と。
僕の答えは、絞らなくていいです。
商品やサービスが変われば、ターゲットが変わる。ターゲットが変われば、見せ方も変わる。
うちも同じです。ナガブロというブログのポータルサイトを運営しながら、企業のブランディング研修もやっていて、発信の代行もやっている。それぞれ、別に考える必要があります。
大事なのは、まずメインをどこに置くかを決めることです。

「魅力」「愛される」「売れる」
研修の中身を説明するとき、僕は3つの言葉をこう訳しています。
- ブランド=魅力
- ブランディング=愛されるようにしていくこと
- マーケティング=売れるようにすること
(8月25日のブログでも、セミナーで同じ整理をした話を書いています)
今日、付け加えたのはこの一言です。
売り売りでもダメ。でも、ボランティアでもない。
愛されるだけでは、会社は続きません。売れるだけだと、長く選ばれません。魅力を求める相手にちゃんと伝えて、愛されて、売れるようにする。 その道筋を組み立てるのが、ブランディングです。
進め方のコツも一つだけ。最初の3C分析は、きれいにまとめようとしないで、とにかく量を出すこと。量が出ると、チャンスが見えてきます。
「SNSじゃないね」となってもいい
先方から、確認の質問がありました。ブランディングを受けて、そのあとにSNSの研修、というイメージですか、と。
僕はこう答えています。
「もしかしたら、ブランド戦略が固まってきたら、SNSじゃないねってなるかもしれないし、もっとこういう形で広めていこうってなるかもしれない」
少し間があって、こう返ってきました。
「結局、ブランドコンセプトが固まらないと、採用にしろ、何を発信するんだっていうところが、結局ブランドコンセプトになるってことですもんね」
そして、
「そこへの行き方の一つとして、SNSがあるっていう」
そうなんです。SNSは、行き方の一つです。

これ、経営に置き換えると
SNSで困っている会社の多くは、「何を出すか」で止まっています。
でもそれは、発信のテクニックの問題ではありません。自分たちの魅力が、まだ言葉になっていない問題です。
魅力が言葉になれば、
- 誰に届けるかが決まる
- どの媒体を使うかが決まる
- 何を出すかが、現場から自然に出てくる
逆に、ここが空白のままだと、どの媒体を選んでも「とりあえず流す」になります。
僕がSNSの研修を持っていながら「SNSじゃないかも」と言ったのは、そのためです。手段を売るより、順番を間違えないほうが、お客さんとは長く付き合える。 これは、この仕事を続けてきた実感です。
今日できる一歩
自社の魅力を、一言で書いてみてください。
打ち合わせで僕が例に出したのは、ディズニーランドの「魔法の国」です。それくらいシンプルでいい。
書けなかったら、SNSの投稿を増やす前に、そこを考える時間を取りましょう。
さあ、いこうか😆
P.S.
打ち合わせの冒頭、社長が入ってくるのを待つあいだ、画面共有で松本のうちの家を見てもらっていました。元禄のころから300年続いている家で、「アメリカの歴史より長いんですよ」と言ったら、とても驚かれました。そこから草間彌生さんの話になって、ひと盛り上がりしてから本題に入りました😆
この記事の短縮版を note にも出しています。