ブランディング
41本の松茸で、お腹いっぱい 大量の松茸のおいしい食べ方|1本1万円の理由から考える、真似されない会社のつくり方

昨日、家族で松茸を採りに行きました。
場所は、言えません。松茸のある場所は、昔から人に教えないものだそうです。
雨のあとの山へ
この週末は、雨が続きました。
「何年に一度かのチャンスなんだって。雨がめっちゃ降ったあとの、今日とか昨日とか」
前の日の朝から、家族の一人はずっとそわそわしていました。「ちょっとだけ、松茸を見に行かせて」と。
そして、雨が上がった昨日の午後、山に入りました。
松茸は、赤松の根元のあたりに出ます。落ち葉の下が、少しだけもっこり盛り上がっている。そこを探します。
山に入ると、なぜかみんな小声になります。小声のまま、見つけるたびに盛り上がりました。
先に誰かが採っていった跡もありました。それでも、小さすぎるのは採りませんでした。
「ちっちゃいのは、まだ。明日、明後日になると伸びるから」
並べたら、41本
家に帰って、紙を広げて並べました。

41本。
じつは前の日に、別の場所で、地元の方に松茸を見せてもらっていました。
「これ1本で、1万円します」
1本1万円で、41本。
……計算するのは、やめておきます。
1本1万円は、なぜなのか
食べながら、ずっと考えていました。
松茸が高いのは、おいしいからだけではありません。
いまも、ほぼ山でしか採れない。 人の手で増やすのが難しく、採れる量は、その年の天気と山しだいです。同じきのこでも、スーパーには一年中、手ごろな値段のきのこが並んでいます。
つまり、値段を決めているのは、味の差よりも、「ほかで手に入るかどうか」です。
これは、会社でもまったく同じです。
価格で比べられて困っている会社は、たいてい、ほかでも手に入るものを売っています。同じような商品、同じような説明、同じような写真。お客さんから見て違いが分からなければ、比べられるのは値段だけになります。
逆に、「ここでしか手に入らない」と思ってもらえる会社は、値段の話になりにくい。
その会社の「松茸」は、たいてい、すでに社内にあります。
・その人にしかできない技術や、目
・長く続けてきたことで積み上がった歴史や、お客さんとの関係
・その土地、その場所だからできること
・「なぜこの仕事をしているのか」という理由
ただ、自分たちでは見えていないことが多い。毎日見ているものは、当たり前になってしまうからです。
松茸の場所は、人に教えません。でも、会社の松茸は逆です。 言葉にして、外に出さないと、お客さんには見つけてもらえません。
今日は、松茸でお腹いっぱいになろう
その夜は、松茸づくしでした。
「今日は松茸でお腹いっぱいになろう。そんな贅沢」
教わったとおり、まずは手で裂きます。「松茸は手で裂いて、ホイル焼きがいい」と。

ひとつめは、ホイル焼き。アルミホイルで包んで、焼くだけ。シンプルなのが、いちばんです。

ふたつめは、鍋。「すき焼きに入れたら、松茸の味が消されちゃうんじゃない?」という意見も出ましたが、これだけあれば遠慮はいりません。

ふだんは1本を大事に分ける松茸を、惜しまずに食べられる。たぶん一生に何回もない夜でした。
山で教わった、あと2つのこと
小さいのは、まだ採らない。
今月は買わないお客さんを、無理に刈り取らない。ブログやメールで関係を続けておけば、育ったころに、向こうから声がかかります。目の前の売上を全部取りにいくと、来年の山に何も残りません。
思わず、人に見せたくなる。
41本を並べた写真は、誰かに見せたくなりました。帰りの車の中まで、ずっと松茸の匂いがしていました。人が写真を撮って見せたくなるものは、それだけで口コミになります。草津温泉で、焼き鳥の煙が客を呼んでいたのと同じです。
今日できる一歩
自社の「松茸」を、1つだけ書き出してみてください。
ほかでは手に入らないもの。 お客さんから「ここじゃないと」と言われたことがあれば、それがいちばんの手がかりです。
書き出すのが難しければ、小冊子『営業ゼロで受注が倍増する、経営者のためのパーソナルブランディング8ステップ』に、自分の中の「もともとあるもの」を掘り出すワークをまとめています。無料です。
さあ、いこうか😆
P.S.
来年は、松茸の季節の前に、稲刈りを手伝いに行こうという話が出ています。
お目当てがどちらなのかは、言うまでもありません。
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