現場での気づき

数字は追いかけない。複線を張っておく

目標が届かない月に、経営者がやっていること

現場での気づき

昨日の勉強会で、こう聞かれました。

「草間さんは、数字の目標をどんなふうに捉えているんですか」

月末が近づくと数字が足りない。ラストで無理に押し込むことになる。そういう相談の流れでした。

僕の答えは、こうです。

「僕も別にそんなに数字にこだわるあれじゃなくて、基本、長期で見るので」

冷たく聞こえるかもしれません。でも数字を軽く見ているわけではなくて、追いかけ方が違うという話です。


目的から逆算すると、月次はただの通過点になる

まず、いちばん先に置くものがあります。自分は何のためにやっているのか。

僕の場合はそこから逆算します。目的があって、それを盤石にするために中間目標があって、そのために身につけるべきものがあって、そこでようやく今月の数字が出てくる。

順番が逆になると、しんどくなります。今月の数字が先にあると、その数字が目的になってしまう。 そうすると、月末に無理が出ます。

ダメそうだと気づいた瞬間に、2本目を動かす

じゃあ、届かなそうなときはどうするか。ここが本題です。

「ギリギリになっちゃう可能性があるんだとしたら、早めに他を申し込む」

「常に先読みしながら、あ、これはちょっと行かないかもしれない。だったらこういうことを仕込んどいた方がいいなとか。その辺は臨機応変に」

気づいた瞬間に動く。 締切が来てから動くのではなく。

強引に押し込んでクリアするのではありません。戦略でクリアするんです。1本しか用意していないから強引になる。2本目があれば、押し込む必要がない。

これ、僕は『24』から学びました

種明かしをすると、この考え方はドラマから来ています。

『24 -TWENTY FOUR-』シーズン1。ジャック・バウアーの動き方が、そのまま経営の教科書でした
『24 -TWENTY FOUR-』シーズン1。ジャック・バウアーの動き方が、そのまま経営の教科書でした

その場ではこう言いました。

「これはですね、僕は24に学びました」

「ジャック・バウアーも、目標があって、そこに常に複線が貼ってあるんですよ。ダメだったら次、実はこう動いていて、みたいなので、なんとしても達成する」

「すべては24に詰まっている」

24時間で事件を解決するあのドラマ、見ていると気づきます。ジャックは1本の作戦に賭けていません。 本命が潰れた瞬間に「実はもう1つ動かしていた」が出てくる。だから間に合う。

あれ、根性の話に見えて、実は段取りの話なんですよ。

普段はみんなに『キングダム』をすすめているんですが、経営を学ぶなら『24』も見てほしいと思っています。

ガス欠の夜も、同じことをしていた

先週、高速道路でガス欠した夜の話を書きました。

ロードサービスに「到着は2時間半後」と言われて、友人にも連絡して別ルートを走らせた。でも共済はキャンセルしなかった。2本を並べたままにした。

結果、最初のルートが「20時20分に行けます」と折り返してきて、そちらがいちばん早かった。2本を生かしていたから、そちらを取れたんです。

同じことです。早く決めることと、決め打ちすることは違う。

「早めに動く」が、いちばん難しい

理屈は簡単ですが、実行はそうでもありません。

理由ははっきりしていて、まだ本命が生きているうちに2本目を用意するのは、気持ち的にしんどいからです。本命を疑うことになるので。

でも、本命が完全に潰れてから動くと、もう時間がない。2本目を用意するのは、本命がまだ元気なうちにしか、できません。

だから僕は、いけそうかどうかにかかわらず、先に仕込みます。使わなければそれでいい。保険は、使わなかったときがいちばん良い結果です。

今日できる一歩

今月の目標のうち、いちばん不安なものを1つ選んでください。

そして、「これがダメだったときの2本目」を今日中に1つ用意する。 連絡を1本入れる、候補を1つ足す、それだけで構いません。

ポイントは、本命をやめないことです。並べたまま走らせて、早く着いたほうを取る。

月末に慌てている人の多くは、能力ではなく本数が足りていないだけだと思います。

さあ、いこうか😆

P.S.

「すべては24に詰まっている」と言い切ったら、その場が笑いになりました。でも本気です。あのドラマ、1話ごとに必ず状況がひっくり返る。ひっくり返ったあとに何をするかを、24時間ぶん観察できる教材ってなかなかありません。

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