チームと仕組み
僕に売ってきた営業マンが、いま、うちの役員です
元トップセールスを幹部に迎えて分かったこと

今日は、うちの役員、高久椋(たかく りょう)の結婚式でした。お相手は、フットサルで出会った奥さまです。
彼と最初に会ったのは、僕がお客さんとしてでした。
ラーニングエッジの営業担当として、僕に商品を売りにきた人です。しかも、その会社のトップセールスでした。
先に書いておくと、うちが引き抜いたわけではありません。 彼はラーニングエッジを辞めたあと、2社を経ています。その間もずっと仲が良くて、いろいろあった末に、昨年、うちの役員として入ってもらいました。
いまは、セールスのマネジメントを見てもらっています。
プロフィールブックが、選手名鑑だった
会場で配られたプロフィールブックを開いて、思わず笑いました。サッカーの選手名鑑の体裁になっているんです。
新郎は背番号14、ポジションはFW。プレースタイルの欄には「即決即断のファンタジスタ」。利き足は両足で、括弧書きで「りょうだけに」。
新婦は背番号3、MF。そこには「フッ軽に定評あり」と書いてありました。
お二人はフットサルで出会っています。だから、この選手名鑑なんですね。席次表まで、サッカーのフォーメーション表になっていました。

「30代の私に意見を言う人は、ほぼいなかった」
来賓の挨拶は、彼の新卒時代の上司、須田照丈さんでした。10年前、同じ会社に、年は一回り違うのに同期として入社した方です。須田さんはセミナーの講師、彼は新卒1年目で営業。当時は社員も少なく、営業だけでなく集客もマーケティングも、セミナーの準備も片付けも、顧客フォローも、何でもやっていたそうです。
実は僕は、須田さんがラーニングエッジに入ってきたときのことも覚えています。 当時からお世話になっていて、いまも親しくさせてもらっている方です。
同期であり、上司。 その須田さんが来賓として挨拶に立つ姿を、客席から見ているのは、なんだか感慨深いものがありました。10年前、外から見ていた二人が、そこに並んでいるわけです。
そしてその挨拶が、とても良かった。
セミナーが終わるたびに、振り返りの反省会をしていた。当時、須田さんは30代、メンバーは20代。
「30代の私に対して何か意見を言うなんて人は、ほぼ誰もいなかったです。そんな時に、たった一人だけ」
「須田さん、今日もうちょっとこういう話、出た方がよかったんじゃないですか。なんで今日しないんですか」
そう遠慮なく言ってくる人が、ひとりだけいた。それが、新卒1年目の彼でした。
「新卒1年目に言われますから、正直なところ、何がわかるんだと思ってはいたんですけども、冷静に考えると、確かに的を得てるなと。悔しいながらも、言われたことをちょっとやってみようかなと思ってやってみると、確かにうまくいく」
須田さんは、こうまとめていました。
「当時から、経験の長さではなくて、お客様がどう感じているのかということを、常に考えながら仕事をしていた」

僕も、同じことをされています
先週の社内ミーティングでも、あるクライアントに僕と一緒に入ろうという話をしていたら、彼に止められました。
「いや、この入る意味合いが変わってくるっていうのと、向こうが求めてんのは、相談じゃなくてコンサルっすよ」
正直、その場では飲み込めませんでした。でも数日たつと、だいたい彼が正しい。
乾杯の挨拶は、二人が所属していたフットサルチームの先輩でした。その方の第一声が、これです。
「私も、亮さんによく歯向かわれて」
会場が笑いました。僕はいちばん深くうなずいていたと思います。10年前から、ずっと同じなんです。

これ、経営に置き換えると
幹部を迎えるとき、経歴や実績を見るのは当然です。でも今日あらためて思ったのは、その人が昔から何を見ていたかのほうが効く、ということです。
彼の場合、新卒1年目から「お客様がどう感じているか」でした。だから、いまうちで言うことも一貫しています。
- 「それはうち視点ですよ」
- 「向こうが求めているのは、相談ではなくコンサルですよ」
- 「その商品名、ベネフィットが伝わりづらいっす」
最後のは、僕がつけた名前なんですけどね😅
そしてもうひとつ。彼は、僕を「売る側」から見ていた人です。僕は彼のお客さんでした。だから、お客さんとしての僕がどこで迷い、何にお金を払ったかを知っている。社内の誰よりも、うちのサービスをお客さん側の目で見られます。
社内で育った優秀な人は、同じ前提の中で優秀です。前提そのものを疑えるのは、外から自社を見た経験がある人なんですよ。
こういう人が社内にいないと、社長の思いつきが誰にも止められないまま形になります。会議では全員がうなずいて、終わったあとに別のところで「あれ、無理だよね」と言われる。中小企業でいちばんよく見る光景です。
今日できる一歩
直近の会議を、ひとつ思い出してみてください。
そこで、あなたに反対した人はいましたか。
ひとりもいなかったなら、全員が賛成しているのではなく、言わないほうが早いと思われている可能性があります。まずは、いちばん言いそうな人に、会議のあとで聞いてみてください。
椋さん、奥さま、本日はおめでとうございます。これからは、奥さまにも遠慮なく歯向かってください😆
さあ、いこうか😆
P.S.
披露宴の終盤に、お二人にまつわる三択クイズがありました。最後の問題は「入籍したのはいつでしょう」。①3月3日、②5月5日、③7月7日。正解は3月3日でした。並べられると、どれも正解に見えるんですよね。選択肢の作り方がうまい。
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