マーケティング

11年前の記事を、今日、育て直した

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昨日、公開日は、完成日じゃないという記事を書きました。

今日はその実践編です。しかも、時間差11年の。


11年間、働き続けてくれていた記事

2015年3月11日に、こんな記事を書きました。

「【保存版】USP事例集 秀逸なUSPを一覧にまとめました」

USP(独自の売りの提案)の事例を集めた、1,417字の記事です。正直に言うと、事例を並べただけの一覧で、作り方の解説もない。写真もない。書いたあとは、そのまま11年間ほったらかしでした。

ところが今日、「USP 事例」でGoogle検索してみて、驚いたんですよ。

その記事が、検索3位に居続けていました。

11年前の、1,417字の、一覧だけの記事が。僕が忘れているあいだも、毎日検索から人を連れてきてくれていた。

SNSは流れる。ブログは積み上がる

これがブログのいちばんの性質です。

SNSの投稿は、3日で流れて消えます。3年前に自分が何を書いたか、あそこからはもう取り出せません。

ブログは逆です。書いた記事が検索に載って、寝ているあいだも、忘れているあいだも、働き続ける。 11年前の自分が、今日の僕にパスを出してくれたようなものです。

ただし今日、同じ検索結果を見て、もうひとつ気づいたことがあります。1位の記事は2019年で更新が止まっていて、事例は5つだけ。2位は人事システム会社の用語集で、現場の実感がない。

つまり——ここ、獲れるなと。

新しく書くか、育て直すか

こういうとき、選択肢は2つあります。新しい記事をゼロから書くか、古い記事を育て直すか。

僕は迷わず育て直すを選びました。理由はひとつです。

あの記事が3位にいる理由の大半は、11年という歴史だから。

URLを変えて新記事にした瞬間、Googleから見れば「実績ゼロの新人」になります。11年分の評価とリンクは、URLに紐づいている。だから、URLと公開日はそのままにして、中身だけを2026年の全力に入れ替える。

今日やったこと

具体的には、こうです。

  • タイトルを練り直した——検索結果で切れない32字に。「事例30選と作り方」まで先頭に入れる
  • 事例を30に増やした——それぞれに「なぜ効くか」の一言解説をつけた
  • 作り方を足した——研修でやっている手順を5ステップでそのまま公開
  • 自分にしか書けない話を足した——僕が現場で作ってきたコンセプトやUSPの実物、研修のホワイトボード写真
  • 「最終更新日」を明記した——今後も事例を足し続ける宣言
  • GoogleとBingに再クロールを依頼した——育て直したことを検索エンジンに伝える

結果、1,417字の一覧が、7,716字の完全ガイドになりました。

育て直した記事はこちらです。

https://blog.web8.co.jp/e1676460.html

古い記事は、資産の原石

このブログには、2007年からの記事が1,052本あります。全部が宝ではありません。でもその中に、今日のUSP事例集のように、検索から人を連れてきてくれている記事が必ず眠っています

そういう記事は、書き直しの効率が新規記事の何倍もいい。ゼロから信頼を積む必要がなく、すでにある信頼の上に、今の実力を載せるだけだからです。

昨日書いた「公開日は、完成日じゃない。育てはじめる日」——あれは新しいホームページの話でしたが、実は時効がありません。11年経った記事でも、今日から育てはじめられる。

今日できる一歩

自分のブログやサイトで、検索から人が来ている古い記事を1本探してみてください。Search Consoleを見れば分かります。無ければ、いちばん自信のある古い記事でいい。

そして、URLは変えずに、中身だけ今の全力に入れ替える。タイトルを整えて、足りなかった答えを足して、更新日を書く。

過去の自分が積んでくれた土台の上に載るのは、新規記事を書くより、ずっと早くて確実です。

さあ、いこうか😆

P.S.

今日で8月が終わります。8月25日から今日まで、7日連続でこのブログを書きました。11年前の記事に助けられた日に、11年後の自分を助ける記事を積んでおく。ブログって、そういう長いリレーなんだと思います。

あなたの会社の「らしさ」は、どこにありますか

30秒で終わる診断があります。考えて出すものではなく、もともとあるものを掘り出すための入口です。